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北海道新幹線開通・その後 [交通]

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北海道新幹線。開業から2ヶ月で何が変わったのか? - まぐまぐニュース!

3月26日には、北海道新幹線が、新函館北斗間まで開通し、3か月が経つことになりますが、開通直後から、その見通しについて否定的な記事も多いようです。

きのうで開業1か月 北海道新幹線 乗車率低も 観光客増!?意外な理由が… | Nスタ | TVでた蔵

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開通後1か月間の情報も発表されましたが、乗車率は27%程度と、北陸新幹線の開通時に比べて低いものの、事前の予想通り。また、開通前に比べて、乗客自体は倍に増えており、それなりの集客効果はあったようです。

北海道新幹線、52億円赤字 2016年度収支試算 - 産経ニュース

一方で、こうした採算見通しが暗いという記事は、もの凄く多いようです。
ただ、当面赤字続きなのは、開通前から分かっていたことで、開通後に、大手の産経新聞が、訳知り顔で書く程度の記事なのかな、と疑問に思います。

「北海道新幹線は失敗する」という見方は間違っている|今週もナナメに考えた 鈴木貴博|ダイヤモンド・オンライン

一方、こちらの方の意見も一理はあるとは思いますが、展開されている論旨が余りに定性的で、数字的根拠に乏しいため、「『北海道新幹線は失敗する』という見方は間違っている可能性がある」程度の説得力しか持っていないのが残念です。

新幹線開業の陰に「JR北海道」大幅減便の犠牲 | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

この記事もひどい。タイトルだけ見れば、北海道新幹線開業の影響で、在来線普通列車が大幅に減便されて、道民の利便性が悪化しているかのように見えます。
しかし、記事の実体は、北海道新幹線とは関係のない、車両の老朽化や需要減少による廃線などが理由の話ばかりであり、いくらなんでもこのタイトルは誤解を招くと思います。

書くならしっかり数値まで取材した記事を書いて欲しいもので、見た雰囲気だけで書いた杜撰な記事も多いのが残念です。

北海道新幹線開業で困る意外な人々

むしろ、こちらのような本当の影響について書いた記事はしっかり取り上げられるべきだと思います。
北海道新幹線開業で、在来線特急の「白鳥」や夜行急行「はまなす」などが廃止され、地元で函館駅と青森駅の間を行き来していたようなビジネスマンなどが、不便を感じているようです。
これまで、函館駅と青森駅で直通だった列車が、函館駅から在来線で新函館北斗駅へ行き、新幹線で新青森駅に着いたら、そこからまた在来線で青森駅に向かわなければいけなくなるからです。

また、北海道新幹線で函館に来た旅行客でも、不便な問題も起きているようです。

はこだてライナーの運賃は?料金をSuicaやKitacaで支払えないの? | 北海道情報まとめ

まず、東京などから北海道に遊びに行く人たちは、新幹線の終点・新函館北斗駅と函館市内との距離感が分かっておらず、うっかり函館市内への切符でなく、新函館北斗駅への切符を買ってしまう人も多いようです。
そういう人は、新函館北斗駅で函館市内への切符を買う必要があります。

JR北海道には、KitacaというICカードがあり、KitacaエリアではSuicaも使えるのですが、これらのカードが使えるのは函館市内だけで、北斗市にある新函館北斗駅では使えないのです。

そのため、新函館北斗駅では、新幹線が到着すると、函館市内への切符を買う列が、窓口の前にずらりと並ぶという事態となっているようです。
そのぐらい見越して、新函館北斗駅でもKitacaが使えるようにしておけばよいものを・・・詰めの甘さが目立ちます。

「札幌駅に北海道新幹線のホームを作れない」は本当か? (ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース

今後の延長計画についても、北海道新幹線の札幌駅をどこに設置するかで揺れているようで、自治体の予算分担も絡む話だけに、決着までしばらく揉めそうです。

さて、暗い話だけでは何なので、今後の話も少し。

夏の函館市最大のまつり「北海道新幹線開業記念・開港157周年記念 函館港まつり」開催 - ニュース | たびらい

平成28年(2016) 8月1日(月)~8月5日(金)に、函館市で毎年恒例で地域最大の「北海道新幹線開業記念・開港157周年記念 函館港まつり」が開催されるが、今年は北海道新幹線開通ということもあり、例年にも増して力が入っている模様だ。

鉄道トリビア (346) 北海道新幹線の計画上の終点は札幌駅ではなく、旭川駅である | マイナビニュース

それから、知りませんでしたが、北海道新幹線の計画上の終点は札幌駅ではなく、旭川駅なんだそうです。具体的な建設計画は、まずは札幌駅までなので、旭川駅まで開通するのはいつのことになるか分かりませんけど。

杉山淳一の「週刊鉄道経済」:寝台特急「カシオペア」が復活、次は東北・北海道新幹線の高速化だ (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン

また、北海道新幹線については、東京から新函館北斗まで4時間をきれなかったことで、航空機との対比で、利便性が悪いと言われていますが、一応、東北・北海道新幹線の高速化の可能性はあるようです。

現状、東北新幹線の盛岡~新青森、北海道新幹線の新青森~新函館北斗間の最高速度は260km/hですが、それは、その区間が税金で整備する「整備新幹線」に該当し、「整備新幹線の建設規格は260km/h」という建前の制限のためなのだそうです。
しかし、実際には、東北新幹線の盛岡以南は320km/hで走っている車両であれば、260km/h以上の走行が可能らしい。
もし、この建前規制が緩和されれば、東京~新函館北斗間を、3時間12分で結ぶことも可能なようで、東京~札幌間も3時間57分で、4時間を切ることが可能になるらしい。
技術的に可能であれば、事業性も考えて速度を緩和すべきでしょうね。

さて、札幌開通予定の2030年まで、赤字続きのJR北海道が、会社として持ちこたえられるのか、よく分かりませんが、個人的には、機会があれば、一度は青函トンネルを通過してみたいし、北海道新幹線にも乗ってみたい、とは思っています。

関連記事:
長崎新幹線は2022年に暫定開業:東京おじさんぽ:So-netブログ



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