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シベリア鉄道の北海道延伸案は具体化するか? [交通]

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日本 対露経済協力、要求50項目を精査 医療や農業、先進技術を提供 (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース

現在、対露経済協力をめぐる協議で、日本からロシアへの経済協力の一つとして、ロシア側から、シベリア鉄道の北海道延伸の要望が出ているという。

シベリア鉄道貨物輸送の今に見る 在りし日/ウェブリブログ

JETRO 平成20年度 - 03katsuyou.pdf

ヨーロッパからロシアを経由してハバロフスクまで続くシベリア鉄道は、現在、日本から欧州への荷物輸送の手段として注目されている。スエズ運河を経由する海上輸送に比べ、半分の時間で済み、航空機輸送よりはるかに値段も安いのが理由だそうだ。
鉄道の振動の問題も、日本の技術協力で問題ないよう抑えられるようになり、右上がりで需要が増えているらしいのだ。

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凄い計画…。ロシアと日本が鉄道で繋がる可能性が浮上してる - NAVER まとめ

シベリア鉄道が、日本まで直通すれば、こうした荷物輸送には大いに有利になるだろうし、今はさほどでもない日本向けの石炭、石油、鉱物などの輸入コストも下げられるだろう。

プーチンも本気!「シベリア鉄道北海道延伸」飯島勲私案 : nueq lab

このシベリア鉄道の北海道延伸計画は、今出てきたものではなく、2011年に、元内閣官房参与・飯島勲が既に言及しており、ロシアとしても渇望している案件であると見ていい。

杉山淳一の「週刊鉄道経済」:シベリア鉄道の北海道上陸に立ちはだかる根本的な問題 (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン

ただ、この構想の実現は容易ではない。

アジア大陸からサハリン(樺太)間の間宮海峡の橋は、約7kmということで、すでにもっと長い橋は存在しており、技術的にもそれほど難しくはないはず。

しかし、サハリンから北海道・稚内間の宗谷海峡は42kmもあり、橋を架けるとなると世界ベスト5クラス。トンネルを掘るにしても、おそらく世界最長クラスの長さになると考えられており、果たして、作るコストに見合うメリットがあるのかが、最大の問題だろうな。

かといって、宗谷海峡は諦めて間宮海峡だけ橋を造っても、そこから船で北海道に運ぶのでは、ウラジオストックから船で運ぶ方が便利で、意味がない。

なので、この計画が実現するには、ロシア側の極東地域の産業振興プランであったり、日本側の北海道の産業振興プランが長期的に合致し、政府が長期的視点で決断してお金を出すことが必要になりそうだ。
もし、この計画が実現すれば、万年赤字体質のJR北海道の黒字化も不可能ではないかもしれないし、北海道の観光や産業振興に大きく貢献するのは間違いないからだ。

杉山淳一の「週刊鉄道経済」:シベリア鉄道の北海道上陸に立ちはだかる根本的な問題 (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン

こちらの記事を読むと、日本側の対応でも、線路幅の違いの問題や、JR北海道の廃線予定など、色々な問題があるようだが、政治的に解決可能であり、杉山氏は最終的に推進賛成みたいだな。

日韓トンネル着々と進行中 【拡散希望】 - BBの覚醒記録。無知から来る親中親韓から離脱、日本人としての目覚めの記録。

怪し過ぎる日韓海底トンネル計画:トドのつまりは・・・ V2:So-netブログ

少なくとも、現在変な動きがある日韓トンネルと、それに連なる大陸横断鉄道の計画よりは、素性が良さそう。

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imakenpressブログ ? 【マボロシシリーズ】1 大東亜超特急―弾丸列車構想(5)

韓国は大陸横断鉄道の終点は釜山でないと経済メリットがないと考えており、基本的に日韓トンネルには反対だ。
さらには、トンネルができたとしても、北朝鮮、中国、モンゴルなどを経由して、大陸横断鉄道を通すには、あまりに関与する国が多い上に、政情的にも不安定でリスクが高過ぎる。

それに比べれば、「シベリア鉄道北海道延伸」案は、ロシアとの二国間だけで政治的合意も容易で実現性も高いし、ロシアからのエネルギー輸入コストも下げられるメリットもある。
また、現在、中国との結びつきが強いロシアの鉄道建設だが、シベリア鉄道に関し、日本の車両や鉄道システムの導入の約束も取り付けられたらベストだろう。
貨物列車だけではない。日本製のデラックス寝台特急車両が、東京からパリまで走る未来ってのも、なかなか夢があっていいんじゃないだろうか。

ただ、この経済協力は、ロシアとの日露平和条約締結が大前提となり、その条約締結は、北方領土問題の解決が大前提となるのは間違いないため、道のりは険しい。
しかし、昨今の動きを見ていると、安倍-プーチン間で既に何らかの妥協点を見出して、その具体化に動いているようにも見える。

安倍さん、この件に関しては、誰がどうやっても批判する人はいると思いますが、私はたとえ四島返還が実現しなくても、将来への実が取れれば応援しますので、頑張ってください。

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