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2020年に閉館の原美術館に行ってきた [博物館・美術館]

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Hara Museum Web | 原美術館 | 展覧会 | The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project

少し前に、品川にある原美術館で開催されている「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」という企画展を見に行ってきました。

ソウル生まれの女性アーティスト、崔在銀(チェ ジェウン)による発案・構成の企画展で、朝鮮戦争休戦後、65年余りの歳月を経て非武装地帯(DMZ / Demilitarized Zone)に生まれた豊かな生態系を守り、生きとし生けるもの全ての共生を願って崔が立ち上げた「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」の構想を可視化する展覧会、とのことです。

入場料は、一般1,100円で、2019年7月28日まで開催されています。

この企画展を見に行ったのは、展示会自体も興味があったのですが、こちらのニュースを見たのも大きかったのです。

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原美術館、2020年に閉館へ。40年の歴史に幕|MAGAZINE | 美術手帖

原美術館は、1979年に開館しましたが、2020年12月で閉館することになったそうなのです。
一番の理由は老朽化で、建て直そうにも、法規制上の制約も大きいためのようです。

美術品の収蔵庫なども、既に、1988年に群馬県の伊香保に開館した「ハラ ミュージアム アーク」に移されており、こちらを、2021年以降、「原美術館ARC」と改称し、唯一の活動拠点として継続することにになるそうです。

企画展「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」については、説明を読むと、南北朝鮮の停戦ライン・北緯38度線は南北2kmに渡って非武装地帯(DMZ/Demilitarized Zone)が設けられているのですが、そのDMZには、300万個とも言われる地雷が埋められており、65年もの長きに渡り人が立ち入ることはほとんどないため、101種の絶滅危惧種を含む5057種の生物を育む豊かなエリアとなっているのだそうです。

そこで放置された鉄条網や、植物などを使ったアートや、DMで見つかった種子と知識を保管する地下貯蔵庫に関する展示などが展示されており、アートそのものもありますが、DMZというエリアの存在自体が強く意識される企画展となっていました。

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館内はすべて撮影禁止なので、写真は撮影禁止ではなかった入口の前庭のアート作品です。

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同時に、原美術館の建物自体も、1938年に建てられた1938年に建てられた実業家・原邦造の邸宅で、古い洋館ということで、大変興味深いモノでした。

ただ、間もなく閉館する美術館に文句を言っても仕方ないのかもしれませんが、初めて訪れた人間として、若干不満を言いたいことがあります。

まず、入館時に、企画展の説明パンフが渡されるのですが、実際に館内を歩いていると、企画展のマップに記載されていないアート作品を見かけます。

「これは、企画展とどういう関係があるのだろう?」と不思議に思いながら、企画展を一通り見終えた後、受付近くにさりげなく貼られている館内マップを見ると、どうやら、この建物には、企画展以外に、常設アート作品がいくつも組み込まれていることが分かります。

しかも、所在がかなり分かりにくいものばかり。たとえば、ある扉を開ければ、そこにアート作品が隠れているのですが、扉には何の説明もないのです。

しかも、この美術館、この分かりにくい常設展示のマップを紙で配布してくれていない上に、館内は一切撮影禁止なので、このマップを写真撮影して、それを見ながら廻ることもできません。
スマホで公式サイトを見ると、一応フロアマップは載っているのですが、残念ながらそこにも常設のアート展示の記載はありません。

結果、受付近くのマップと常設展示作品の間を、数回往復する羽目になりました。

特に、2階の奥の扉の先に隠された「My Drawing Room」は、奈良美智さんが、原美術館の個展準備のために、実際に籠って制作を行った部屋なのだそうで、それ自体が見事なアートとなっていて必見なので、お見逃しなく。

もう一つの不満は、中庭にあるイサム・ノグチやソル・ルウィットによるアートオブジェは、中庭に出て近くで見ることができるのに、南側にある庭にも幾つかあるオブジェについては、この庭に通じるドアが全部締め切られていて、近寄って見ることができないことです。これらは、フロアマップにも記載されていないので、誰による作品なのかも知る方法がありません。

基本的に企画展がメインの美術館なのかもしれませんが、建物や庭に常設アートもたくさんあるというのに、それらがないがしろにされていて、これでは、常連でもなければ、せっかく来たのに観ずに帰る方も多そうなのが残念です。

それらのアート作品を作った方々はもっとガッカリするでしょうね。

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