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日本博物館協会が感染拡大予防ガイドラインを策定 [博物館・美術館]

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日本博物館協会が感染拡大予防ガイドラインを策定 ? 美術展ナビ

公益財団法人「日本博物館協会」が、2020年5月14日、「博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を公表しました。

公益財団法人日本博物館協会

こちらの公式サイトに掲載されていますが、全国に4,000館以上あると言われる博物館・美術館の施設が、再開に向けて、感染拡大予防対策として実施すべき基本的事項を整理したものだそうです。

「基本的な考え方」として、施設管理者には「施設の従業員や出入りの事業者、来館者への感染拡大を防止するため、最大限の対策を講じることが求められる」と規定していて、

(1)密閉空間(換気の悪い密閉空間)
(2)密集場所(多くの人が密集している)
(3)密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発生が行われる)

といういわゆる「三密」の発生を防ぎ、自己への感染とともに、他者への感染を徹底して予防すること求めているのですが、じゃあ具体的に博物館・美術館でどうすればいいのか、という点についてもう少し踏み込んだ説明がなされています。

・対策の前提となる「リスク評価」として、「接触感染」「飛まつ感染」のそれぞれについて、従業員や来館者の動線を考慮したリスク評価を実施。それに基づいた対策を検討すること。
・注目を集める特別展などに関しては、集客施設としてのリスク評価も実施すること。大規模な来館や県境をまたいだ来館の有無、人と人との距離が確保できるほどの来館にとどまるかどうかなどを、これまでの来館実績などに基づいて、検討すること。
・施設内で感染を疑われる者が発生した場合の対応要領。
・施設管理では、館内清掃の徹底や、窓口の現金扱いを減らすため、オンラインチケットの導入やキャッシュレス決済などの導入を進めること。

「展覧会の実施に際して講ずるべき具体的な対策」としては、対人距離(できるだけ2メートルを目安)を確保することが前提として、以下の方策を例示しています。

・入館可能時間、入館可能な人数の制限
・大人数での来館の制限
・日時指定予約や時間制システムの導入
・招待制の導入

美術館の再開、アンケートで見えた課題は? 「来館者・スタッフの安全性確保」に強い懸念(美術手帖) - Yahoo!ニュース

とはいえ、海外から著名な展示物を借りる大規模な企画展なんかだと、その収支を成り立たせるには、ある程度の集客が必要なことから、それと背反する「三密」をどう両立させるのか、相当苦労する博物館は多そうです。

結果、中止する企画展や、規模を大幅縮小する企画展も増えるのではないかと思いますが、それもやむを得ないのかなぁ。

新型コロナウイルス休館で大ダメージ。「美術館」特有の業界事情(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

豪雨と新型コロナで再開の見通し立たず 美術館苦境 千葉 | NHKニュース


まだ、地方自治体が運営する美術館・博物館はいいのですが、そうではない美術館・博物館は一時休館どころではなく、永久に閉館せざるを得ない施設も増えそうで、怖いです。

関連記事:
行動制限の一部緩和で、美術館・博物館はどうなる?:東京おじさんぽ:So-netブログ







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