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「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が、世界自然遺産に勧告 [観光行政]

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奄美大島・沖縄本島北部の森林など 世界自然遺産登録の見通し | 環境 | NHKニュース

2021年5月10日、ユネスコの諮問機関が、鹿児島県の奄美大島と徳之島、それに沖縄県の沖縄本島北部と西表島にある森林などについて、世界自然遺産に登録することがふさわしいとする勧告をまとめ、世界自然遺産に登録される見通しになりました。

これは、2018年に一度登録見送りとなっていたものを、指摘点を修正し、今回は認められることになった経緯があります。

2018年からの大きな修正点としては、沖縄県の沖縄本島北部に原生林が追加されたことと、4島で24区域に分断されていた遺産候補地を奄美大島、沖縄島北部、西表島で各島1区域に集約し、徳之島の2区域と合わせて計5区域に変更したことのようです。

鹿児島県の奄美大島と徳之島、それに沖縄県の沖縄本島北部と西表島にあるおよそ4万3000ヘクタールの森林などについて、政府は、日本最大級の亜熱帯照葉樹林と、独自の進化を遂げた固有種や絶滅危惧種の多様な生態系が見られる重要な地域であるとしていて、固有種は、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコ、アマミノクロウサギなど、4島合計で哺乳類や爬虫類などの脊椎動物は71種、昆虫類は1607種、維管束植物は188種に及ぶという。

日本全体の固有種や絶滅危惧種に占める割合も高く、脊椎動物では日本の固有種全体の44%が該当地域に生息しているらしい。

これに対し、IUCNは「国際的にも希少な固有種に代表される生物保全上重要な地域である」と評価し、今回の勧告となったようです。

一方、IUCNは特に西表島について、観光客の収容能力や影響を調べ観光客の数に上限を設けるといった措置を取ることや、アマミノクロウサギなどの希少な生き物が車やバイクにはねられて死ぬ事故を減らすことなどの対応を取るよう求めるなどの条件も付けていて、日本側での対応が必要になるとのこと。

国内の世界自然遺産は、これまで屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島の4件のみで、10年ぶりとなるし、おそらく日本国内では最後の世界自然遺産になる可能性が高いようです。

その意味でも、近年でも一番価値の高い世界遺産となりそうですね。

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