大阪万博、首相が「検討」で外堀埋まる財界 費用負担の議論加速へ - 産経WEST

2025年の万博を大阪府が誘致したがっているという話は、以前にも、堺屋太一が、ラジオでその話をしていたのを聞いたことがありますが、ここにきて、政府まで後押しする姿勢を示したということで、俄かに本気度が増しつつあります。

安倍首相としても、2020年の東京オリンピックの後、景気が冷え込むのは確実なので、それを少しでも挽回する策として、2025年の万博が必要と考えているのかもしれません。

テーマは、「人類の健康・長寿への挑戦」となる模様で、もちろんこのようなテーマで開催される万博は初めてらしい。

といっても、大阪府政の財政も大赤字で、産業的にも地盤沈下が激しい関西財界は、費用負担に消極的で、及び腰だったのですが、政府のバックアップもあれば、今後、具体化に向けての議論が高まりそうです。

ただ、今の時代、万博の経済効果がどの程度あるのか、費用対効果の面で考えると、オリンピック開催などと同様、難しい面があり、逆に、終了後に巨大な財政赤字や、不況に悩まされる国も多い。

大阪万博会場建設費1300億円、運営費740億円 府構想(1/2ページ) - 産経WEST

大阪府は、基本構想の素案を作成し、予算の見積りも発表したようだが、こうした見積りが全くあてにならず、後で平気に膨れ上がるのは、東京オリンピックの計画のずさんさでも明らか。誰も信用しないだろうな。

開催期間は5月~10月の半年間。メイン会場は大阪湾の人工島・夢洲(大阪市此花区)で、期間中の来場者は3千万人以上を見込むそうです。(笑) この数字も、あてになる訳がありません。

さらに、大阪万博をやることによる経済効果は、6兆円もあるそうですが、これも額面通り受け取る人は多くないでしょう。

天下り〟元官僚VS府市、全面対決 花博協会、14億円含み損問題で火花-産経ニュース gikou89

過去、大阪市の鶴見緑地で行われた大阪花博も、結局、赤字を出して、そのツケは府民が背負うハメになったのですから。
過去の失敗を学習しないのですかね。


夢洲 - Wikipedia