「ジブリパーク」基本合意締結 「もののけ姫」のタタラ場や「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」をイメージした空間も - ねとらぼ以前お知らせした愛知県・長久手市の愛・地球博記念公園をリニューアルして、できるという「ジブリパーク」に関して新しい情報が入ってきました。
今回は、2022年秋の開業に向けて、スタジオジブリおよび中日新聞社と基本合意書を締結したことを発表したのですが、その合意書に記載された内容で、テーマパークの概要が明らかになりました。
テーマパークの運営に関しては、スタジオジブリと中日新聞社が共同出資して設立する新会社が担う形となるそうで、中日新聞社(関東では東京新聞と提携)が出資するのは、プロモーションの上でも大きな力となるでしょう。
さて、エリアは大きく分けて5つあるようです。
1.青春の丘エリア来園者を迎える入門ゲート近くには、ジブリパークの象徴「青春の丘エリア」ができます。
「耳をすませば」の「地球屋」を再現し、また既にあるエレベーター棟は「ハウルの動く城」などの“19世紀末の空想科学”をイメージした改装が行われるそうです。
2.ジブリの大倉庫エリア次に温水プールを営業していた場所は、ジブリ作品等の保管・保存する“倉庫”らしさと懐かしさを感じる「ジブリの大倉庫エリア」に変わるそうです。展示室や遊び場、売店、喫茶などの施設が整備されます。
3.どんどこ森エリア既存の「サツキとメイの家」の周辺は、「どんどこ森エリア」としてリニューアルされ、昭和の田園景観をイメージし、社と散策路などを整備予定とのこと。
これら3つのエリアが、2022年秋に先行して開業予定となるそうです。さらには、
4.もののけの里エリア農業体験ができる「あいちサトラボ」と一体となった「もののけの里エリア」は、「もののけ姫」のエミシの村とタタラ場をもとにした里山的風景をイメージしたエリアとなり、体験学習施設や休憩処などが整備されます。
5.魔女の谷エリア大芝生広場付近の未利用地に整備される「魔女の谷エリア」は、「魔女の宅急便」や「ハウルの動く城」など、北ヨーロッパ風の空間をイメージしたものとなり、オキノ邸と庭園、ハウルの城と荒地、休憩・レストラン棟などが整備されます。
もののけの里エリア、魔女の谷エリアは、先行開業から遅れて、およそ1年後に開業予定だそうです。
概要を見る限り、ディズニーのように、アトラクションが盛りだくさんのテーマパークというよりは、ジブリの世界観に入り込んで歩き回れる、というタイプのテーマパークなのかな、と思います。
ただ、正直に言ってしまうと、「天空の城ラピュタ」や「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」といった代表作のエリアがないのが非常に残念です。
ラピュタ城のイベントが体験できたり、腐海の世界や油屋の中を歩き回れたりしたら、さらにわくわくするテーマパークになったと思うんだけどな。
元々あった愛・地球博記念公園の自然の景観を生かす方針でもあって、難しかったのかなぁ。
こうなると、料金設定も気になってきますね。
当初は部分開園みたいだし、景観や展示物を見て廻るのが中心の状況で、TDRやUSJ並みの入園料だったら厳しい気もしますが。
また、こうしたテーマパークの運営に必須の、リピーター獲得のための施策が、もののけの里の体験学習施設ぐらいしか見当たらないことも心配です。
若干不安も感じつつも、続報を待ちたいと思います。
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