先日、「マンホールカード」についての話題を取り上げましたが、その先駆けに「ダムカード」の存在があったことは間違いありません。

世の中に、「お城好き」みたいなのと同様に、「ダム好き」な人たちがいることを知ったのは、数年前に聞いたラジオ番組だったと思います。その頃は、ごく一部の愛好家のいわゆる「サブカル」の世界でしかありませんでした。

あふれるダム愛が決壊寸前!? 国交省の異色サイト「ダムコレクション」、完成までにファンと歩んだ9年間 (1/2) - ITmedia ニュース

それが、今や、国交省自ら、ダム愛にあふれた充実した公式ダム情報サイトを立ち上げ、

すらるど - 海外の反応 : ノルウェー人旅行者「日本アルプスの立山黒部アルペンルートに行ってきたよ」:海外の反応

海外からも、黒部ダムを始め、様々なダムを観光に訪れる人が増えて、「ダム観光」というのが観光の一ジャンルとして認識され始める状況になったのですから、時代は変わったと言えると思います。

今や、世界の人も「ダムの放流」を見に来るのですから、凄いことです。

ダム観光なんてものが、観光の一ジャンルとして成立しているのは、あまり他の国では聞いたことがありませんが、それが日本で盛り上がっているのは、次のように、いくつか理由があるようです。

・そもそもの話として、日本の狭くて高低差が激しい国土で、治水や発電のためにダムが最適で、国土面積の割にダムの数が非常に多い
・日本には、地形と利用目的に最適化された、バリエーション豊かなダムが全国に存在する
・海外では、ダムはあっても人里離れた場所にあり、観光に行くような場所ではないが、日本だと国土が狭く、交通網も整備されているため、気軽にダムに出かけることができる
・ダムという建築物が、橋、空港、高層ビル、タワーなどと同様、現代技術の粋を集めた建築物の一つであり、マニアが学びながら楽しめる深い英知が存在する

なので、「ダム好き」という趣味のジャンルは確実に成立する素地はあったのですが、それが幅広い「ダム観光」にまで盛り上がるまでには、関係者の様々な努力があったようです。


ダムカード配布情報!

一番大きかったのは、「ダムカード」の作成と配布だったみたいです。