彼らの立場としては、独島(日本名・竹島)は、自分たちの領土だという主張なので、敏感に反応するところまでは理解できるのですが、次の批判内容を読むと、あまりに無理やりで、首をかしげざるを得ないところがあります。
8日、日本メディアなどによると、日本政府は今年1月に東京千代田区日比谷公園に設置した「領土・主権展示館」を新宿の繁華街である四谷駅の近くに移転することを決めた。
四谷駅は韓国文化院に近く、韓国文化院には日本の韓流ファンが多く訪れる。特に、日本右翼がデモを頻繁に行う場所であり、2015年には極右市民による防火事件も起きた。
まず、そもそも「四谷駅も候補のひとつ」という段階であり、まだ移転場所が決まったわけではありません。
さらに、四ツ谷駅は、新宿区にはありますが、新宿の繁華街とは遠く離れた静かなビジネスと学校の街です。
駐日韓国文化院 Korean Cultural Centerしかも、韓国文化院については、場所を確認したら、最寄駅は四ツ谷駅ではなく、四谷三丁目駅です。
韓国文化院のアクセス情報を見ても、四ツ谷駅からの徒歩ルートなど書かれていませんから、韓国文化院を訪れるのにわざわざ遠い四ツ谷駅で下車する人はいないでしょう。
したがって、「日本政府が、領土・主権展示館を、韓国への嫌がらせのために、わざわざ韓国文化院の近くに設置しようとしている」と主張するのはかなり無理があると思います。
そもそも、今回の移転は、市政開館の耐震工事が原因であり、やむを得ないものでしかないのにね。
移転先として四ツ谷駅周辺が候補に上がるのは、実は、迎賓館の最寄駅でもあるので、おそらく迎賓館で迎える海外のお客様に見せやすいことを考えてのことではないだろうかと、私は思うのですが。
面白いのは、この「領土・主権展示館」に関して、中国の政府やメディアはどこも取り上げていないんですよね。韓国との明白な温度差があるのが面白いところです。
「領土・主権展示館」については、改めて移転先などの詳細が決まったら、またご紹介します。
それ以前に、市政会館の内部も見たいので、移転前の「領土・主権展示館」を見に行きたいと思いますが。
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