「縄文遺跡群」が世界文化遺産へ

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が、世界自然遺産に勧告：東京おじさんぽ：So-netブログ

先日ご紹介した「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が、世界自然遺産に勧告されたのに続き、

「縄文遺跡群」世界遺産へ　三内丸山など登録勧告―「定住社会発展示す」・諮問機関：時事ドットコム

日本最大級の縄文集落跡で知られる三内丸山遺跡（青森市）など17の遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」（北海道、青森、岩手、秋田各県）について、ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議（イコモス）が、世界文化遺産への登録を勧告したそうです。

このニュースを聞いて、「あれ？」と不思議に思った人もいるでしょう。

というのも、最近は、各国からの世界遺産申請は、毎年1件に絞る運用となっており、毎年、世界遺産に勧告されるのは1件だけということになっているはずだからです。

今年、2件目の勧告があったのは、実は、昨年は新型コロナウィルスの影響で、イコモスでの審議が行われず、昨年の審議も今年併せて行うことになっていたからでです。

その意味では、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は、本来2020年に勧告されるべきだったものであり、今回発表された「北海道・北東北の縄文遺跡群」こそが、本当の今年の勧告分だったようです。

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」および「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、2021年7月にオンラインで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式決定される見通しだそうです。

国内の世界遺産は、これまでに23件登録されていますが、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が登録されれば、文化遺産は2019年の「百舌鳥・古市古墳群」（大阪府）に続き、20件目となります。

登録が勧告された17遺跡には、竪穴住居跡などの集落跡や環状列石（ストーンサークル）、共同墓地などの縄文時代の遺跡が含まれていて、イコモスは「先史時代の農耕を伴わない定住社会と複雑な精神文化に加え、定住社会の発展段階やさまざまな環境変化への適応を示している」と評価したそうです。

縄文時代の遺跡は、日本国内の他のエリアにもたくさんあるし、海外でも同様に先史時代の遺跡はあるのですが、詳しく説明を読むと、このエリアの遺跡は「農耕を伴わない狩猟生活をしていながら定住社会を作っていた」というのが、かなり珍しい存在なのだそうです。

一方、「不適切な構造物」の撤去なども求めており、大湯環状列石の中央部に道路が通っていて、これについては、文化庁は自治体と協議し対応を検討するそうです。

さて、その次の世界遺産候補についてですが、

世界遺産「次は佐渡」 高まる期待 新潟県内、縄文遺跡群の登録勧告を祝福 | 社会 | 新潟県内のニュース | 新潟日報モア

次は、佐渡金山を登録申請するみたいだな。

あとは、古都 鎌倉の寺院・神社、彦根城なども、候補には挙がっているようですが、そろそろネタ切れが近づいているのは確かなようです。

関連記事：
世界遺産が相次いで登録：東京おじさんぽ：So-netブログ
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が、世界自然遺産に勧告：東京おじさんぽ：So-netブログ

TBS世界遺産ベスト101 （JTBのmook） 価格：1512円（税込、送料無料) (2017/5/19時点) 世界遺産 キッズペディア [ 池内紀 ] 価格：3888円（税込、送料無料) (2017/5/19時点)