ベゾス氏ロケット打ち上げ成功 10分間、初の宇宙旅行：朝日新聞デジタル米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた宇宙企業「ブルーオリジン」が、2021年7月20日に、自社のロケット「ニューシェパード」で4人乗りの宇宙船を打ち上げ、自らを含む4人がの顧客を乗せた世界初の宇宙旅行に成功したことが話題になりました。
宇宙船に搭乗したのは、ベゾス氏と、弟のマーク・ベゾス氏、ベゾス氏が招待した1960年代に女性飛行士候補だったがそれが叶わなかった、82歳のウォリー・ファンクさん。
そして、残る1席は、オークションで落札したオランダの投資会社の創業者が、息子のオリバー・デーメンさん（18歳）にプレゼントしたもの。
これがあるので、この旅行が、世界初の商業旅行でもあるということになり、しかも、搭乗者が18歳から82歳という幅広さとなりました。
この年齢の幅広さは、宇宙船には顧客以外にいわゆるパイロットが乗船しないことも併せて、「この宇宙旅行は、誰でも行ける」という印象を、上手く受け付けています。
ベゾス氏自ら乗船することで、宇宙旅行の安全性もアピールすることに成功しており、さすがのベゾス氏、宣伝うまいな、と言わざるを得ないな。
「ブルーオリジン」の場合、宇宙船をロケットで打ち上げ、約3分後に切り離され、放物線を描きながら地上100キロを超えて宇宙空間に到達し、船内は無重力になるそうです。
その後、大気圏に再突入し、打ち上げから約10分後で、パラシュートを開いて砂漠地帯に軟着陸します。
一方、打ち上げたロケットは、元の打ち上げ基地に戻り、直立したまま着陸し、次の打ち上げのために再利用されるという。
だったら、元のロケットのまま地上に変えればいいのに、という雑なツッコミもあるようだが、ロケット着陸の映像を見れば、結構な衝撃だと思うし、失敗のリスクもある。パラシュートで安全に地上に戻るのは当然のことだと思います。
しかも、それらの全ステップが、完全に地上からの自動操縦で行われるのが何より凄いなぁ。
ブルーオリジンは、年内にもう2回の飛行を予定しているそうで、商業宇宙旅行では、完全に先陣を切ったと言えそうですね。
ついに宇宙旅行の扉が開く！ヴァージン VS ブルーオリジン 徹底比較｜三菱電機 DSPACE一方、ブルーオリジンと同様、世界初の宇宙旅行を目指していたヴァージン・ギャラクティックは、一歩遅れを取ることになりました。
しかも、ブルーオリジンの宇宙飛行がロケットによるによる垂直打ち上げ、パラシュートにより帰還するのに対し、ヴァージン・ギャラクティックは、航空機で離陸し、そこから水平離陸し、成層圏を飛行した後、航空機のように水平着陸するという全く違った形態となります。
しかも、国際航行連盟は高度100kmから上空を宇宙と定義しているのに対し、ヴァージンは、まだそれを超えておらず、ブルーオリジンは、それを超えている点も先行しており、ここでも明らかな差があります。
宇宙旅行「当選」から16年 日本人会社員「やっと」：朝日新聞デジタルヴァージンも早ければ、来年に宇宙旅行を始める予定で、こちらは、予約顧客の多くは、ハリウッド俳優や実業家らセレブで、中には日本人の普通の会社員もいるそうです。
岩城滉一の日本芸能人初の宇宙旅行が延期になった本当の理由！？｜エントピ[Entertainment Topics]そういえば、岩城滉一が、宇宙旅行に行くというニュースを読んだ気がしたので確認してみたら、それは、オランダのSXC社の宇宙船らしい。
こちらは、さらに到達高度が低いし、計画も遅れているみたいだな。
ZOZO創業の前沢氏、国際宇宙ステーションへ 今冬：朝日新聞デジタルスペースXの宇宙旅行は10日間で「58億円」、2021年に実施 | Forbes JAPAN（フォーブス ジャパン）さらに、イーロン・マスク氏の「スペースX」は、2021年12月8日から、ISSに滞在する10日間の宇宙ツアーが行れるそうです。こちらは、あの前澤友作氏が乗るやつですね。
その後も、5日間をかけて地球を周回する宇宙の旅も実施するそうです。
ただ、「スペースX」は、最初から高い目標を掲げ過ぎていて、外から見ていてリスキーに感じますね。
なにせ、「ブルーオリジン」レベルの宇宙旅行を成功させることなく、ISSへの旅行や、地球の周回旅行をいきなり目指すというのですから、乗る方も勇気あるなぁ、と思います。
ともかく、今年が将来、宇宙旅行元年だったと位置付けられる年になることだけは、間違いなさそうですね。
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