築地市場から豊洲市場へ

築地市場が、10月6日に営業を終え、豊洲市場への引越しのために、ターレーが一列に並んで走る様子が報道されていたりしましたが、本日、10月11日にいよいよ開場するそうです。

豊洲市場は、築地市場の1.7倍の面積がある屋内型の卸売市場で、水産物と青果を取り扱います。
水産物は、水産物のせりを始めとした取引が行われる水産卸売場棟と、仲卸店舗が集まり、仕入れた水産物をスーパーや飲食店などに販売する水産仲卸売場棟に分かれ、豊洲市場では、さらに加工バッケージ棟が新設されています。

築地での水産物の総取扱量は、ピーク時の約半分に減っていたそうですが、その一方で、中食や加工食品、冷凍食品の需要が拡大していることから、築地市場で直接水産物の加工からパッケージ詰めまでができるよう加工バッケージ棟が作られたそうです。

また、国内の需要が低迷するなら、海外への輸出が増えていることもあり、その輸出(特に欧米)に必要な衛生管理の国際基準「HACAP」対応を推進するそうです。築地は、開放型の市場だったので、この辺の対応が不可能だったらしい。

引越しも間際になって、メディアの報道を見ていると、いろんな不満も出ているようです。

「湿気がひどくてマグロにカビが生える」開場目前の豊洲市場に不安の声が高まる | 文春オンライン

上下移動や狭い間口 豊洲市場、使い勝手に不安も  :日本経済新聞

その一方で、実際に豊洲に移転する市場関係者からは、

豊洲市場へなぜ?移転せざるを得ない3つの理由

築地移転 豊洲市場の”狭さ”に対する現場の意見

豊洲市場の「狭い」について - blueglassの向こう側

こうした別の意見も出ていて、目立つ意見だけを読んでいては、いけないなということも痛感します。

業者の8割が豊洲への移転反対も賛成派は「邪魔しないで」│NEWSポストセブン

3つに割れた築地「まとまりっこない」仲卸業者悲鳴 - 社会 : 日刊スポーツ

そもそも、豊洲移転自体、市場関係者の間でも、移転反対派と移転賛成派が両方いて、それぞれに言い分があるのに、マスメディアはほとんど移転反対派の意見しか取り上げないといういびつな構造がありました。

ともかく、豊洲市場はもう始まるし、自分は部外者なので何も言うべきではないでしょう。
豊洲に移転すると決めた人たちが、自分で使いやすいよう改善したり、新たなルールなりを作ってゆくのを見守るだけです。

さて、豊洲市場の一般の人間の見学についてですが、開場から少し遅れて、10月13日(土)10:00からのスタートとなります。