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なぜ、大学に美術館や博物館が増えたのか? [博物館・美術館]

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昔に比べて、どこの大学に行っても、何かしら、美術館や博物館、ギャラリーなどの、一般に向けての展示施設が増えたなぁ、という印象を持っていました。
しかも、常設で、係員も常駐しているケースも多いし、頻繁に企画展を開催しているミュージアムも多く、運営も結構大変だろうなぁ、と思います。

私的には、「少子高齢化で学生が減る中で、大学の歴史や特徴について分かりやすく説明する施設が必要とされているから、作っているのかな?」という宣伝広報のため程度に考えていましたが、それだけではないみたいです。

何でも、日本には現在6000館近い博物館があり、毎年増加しているそうなのです。その来訪者も、インバウンド需要の増加もあって、毎年右肩上がりで、博物館で働く有能な学芸員の数が不足している状況にあるらしい。

改正学芸員養成科目に関するQ&A | 文化庁

そこで、2012年に、文部科学省が、博物館学芸員の養成課程を改正しました。
これにより、学芸員養育のためのカリキュラムを拡充するとともに、学内での博物館実習のための展示施設を充実させるという文部科学省の新しい方針が打ち出されたのだそうです。

そうした、実習用の展示施設として、大学に、しっかりとした美術館や博物館、ギャラリーを設置するケースが増えているらしいのです。

なるほど、薬科大学に、実習用の調剤薬局が設置されるようなものか。

その成果もあってか、大学のミュージアムでも、私のような一般人も興味を惹く企画展示も増えましたし、一般の人や子供にも分かりやすい展示方法も進歩している気がします。

学芸員養育にあまり力を入れる余裕がない大学は、大学には必ずある図書館の一部に展示コーナーを設けて、何らかの展示を行っているケースも多いですね。
大学に必ず図書館があるのも、司書の養成のために文部省が作らせた経緯もあるので、学芸員養育も似たような位置づけなのかもしれません。

こうした大学の美術館や博物館、ギャラリーには、日本博物館協会に属する大規模なものから、平日に予約制でしかオープンしないものから、オープンスペースで小規模な展示を行うものなどさまざまですが、予約制の施設でも、土日の学園祭やオープンキャンパスの時は、予約なしで見学できることも多いようです。

学園祭などで大学を訪れるときは、学園祭そのものだけでなく、こうした施設に足を延ばしてみると、また別の楽しみがありますよ、ということで、先日ご紹介した学園祭のリストには、こうした大学のミュージアムなどの施設情報を記載するようにしました。ご参考に!

関連記事:
東京周辺の大学の学園祭・2019年10月第1,2週:東京おじさんぽ:So-netブログ



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