「神宮外苑再開発」とその反対運動に対する違和感 [都市開発]
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「明治公園の再整備」というのも勘違いしていたため改めて説明:東京おじさんぽ:So-netブログ
先日、「明治公園」の拡張整備についてご紹介したが、そのお隣で以前から計画されていた「明治神宮外苑の再開発」について、地元住民で反対運動が起こっているというニュースを見ました。
神宮外苑再開発、なお溝 解体工事開始も…再び住民説明会 - 産経ニュース
ところが、それについてのニュースを読んでいて、一つは、再開発の内容が以前見たのと変わっている点があるのと、肝心のことが書かれていなくて、再開発の何が問題で、誰が責任を負っているのかが分からず、物凄く違和感を感じました。
「Japan Sport Olympic Square」と「秩父宮記念スポーツ博物館」:東京おじさんぽ:So-netブログ
「神宮外苑再開発」については、本ブログでも2019年に取り上げていますが、その時の資料などでは、まず神宮第二球場を解体して、そこに新たな秩父宮ラグビー場を建設し、一方、現秩父宮ラグビー場を解体した跡に、新たな神宮球場を完成させる計画でした。
私は、その計画のままの認識だったので、反対運動をしている方は、何に反対しているのだろう?というのが、まずは分かりませんでした。
明治神宮外苑の再開発事業、国立競技場の二の舞い防ぐために一旦立ち止まりを | 日経クロステック(xTECH)
今回騒がせているニュースを見ていて、まず、私の認識の誤りが判明。
昔見た資料にはなかった190mと185mの高層ビルが加わっていたのです。
そりゃ、揉めるよな。
ただ、報道で、この計画を説明した開発事業者に対し、住民らが反対意見を述べる様子を見ながら、別の違和感も感じてしまいました。
この再開発は、例えば、先日ご紹介した「虎ノ門ヒルズ」の再開発などと、根本的に異なる点があります。
「虎ノ門ヒルズ」は、森ビルが所有する土地に、都の承諾を得ながら、自ら開発をプランニングし、開発完了後も、森ビル自身が運営するプロジェクトです。
明治神宮外苑 - Wikipedia
しかし、「明治神宮外苑」の所有者は、今も、宗教法人の明治神宮です。
当初のスポーツ施設も、銀杏並木も、明治神宮造営局が主体となって設計し、戦前なので半ば強制的ではあったが、全国からの寄付で造成されたそうです。
今回の再開発についても、本来ならば、まず明治神宮側が、どういう考えで「神宮外苑」をリニューアルしようとしているのかを説明すべきでしょう。
それをなくして、いきなり説明会で、開発事業者と反対する住民の対立構造をクローズアップする報道に、違和感を感じました。
だって、開発事業者は、明治神宮が選定し依頼したはずで、その開発内容についても、明治神宮は承認しているはずです。
高層ビルが建つことになった経緯についても、調べると、東京2020オリンピック開催が決まり、そのために、都側で、神宮外苑エリアの土地用途の変更が行われ、高層建築も可能になったらしい。
開発事業者からすれば、法的に認められた範囲を最大限生かした計画を立てようとするのは当然で、その中で、緑地面積は増やしながらも、公園維持のための収入を得るために、高層ビルを建てるアイデアも、あながち間違いとまでは言えません。
だから、いくら、ビル風だとか、植木の保存だとか、細かな環境的な問題などを指摘しても、住民側が求めるような全面的な計画見直しに進展するはずがありません。
もし、住民が、現在計画中ではない「明治神宮外苑」を残したければ、向かい合う先は、地主であり、事業責任を負うべき「明治神宮」なのではないでしょうか。
明治神宮から開発を請け負って設計をしただけの開発事業者がまるで悪者であるかのような、現状の報道には、大いに疑問を感じざるを得ません。
もちろん、それ以前の話として、今の報道では、反対住民の声しか取り上げていないので、反対ではない住民がどれだけいて、反対住民は、全住民のどのぐらいの割合なのかも、さっぱり分かりません。
もし、反対住民と言っている人が、特定政党と結びついた人だけなのか、そうではなく、一般の認識としても広がっているのかも、明らかにして欲しいところです。
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私は、その計画のままの認識だったので、反対運動をしている方は、何に反対しているのだろう?というのが、まずは分かりませんでした。
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今回騒がせているニュースを見ていて、まず、私の認識の誤りが判明。
昔見た資料にはなかった190mと185mの高層ビルが加わっていたのです。
そりゃ、揉めるよな。
ただ、報道で、この計画を説明した開発事業者に対し、住民らが反対意見を述べる様子を見ながら、別の違和感も感じてしまいました。
この再開発は、例えば、先日ご紹介した「虎ノ門ヒルズ」の再開発などと、根本的に異なる点があります。
「虎ノ門ヒルズ」は、森ビルが所有する土地に、都の承諾を得ながら、自ら開発をプランニングし、開発完了後も、森ビル自身が運営するプロジェクトです。
明治神宮外苑 - Wikipedia
しかし、「明治神宮外苑」の所有者は、今も、宗教法人の明治神宮です。
当初のスポーツ施設も、銀杏並木も、明治神宮造営局が主体となって設計し、戦前なので半ば強制的ではあったが、全国からの寄付で造成されたそうです。
今回の再開発についても、本来ならば、まず明治神宮側が、どういう考えで「神宮外苑」をリニューアルしようとしているのかを説明すべきでしょう。
それをなくして、いきなり説明会で、開発事業者と反対する住民の対立構造をクローズアップする報道に、違和感を感じました。
だって、開発事業者は、明治神宮が選定し依頼したはずで、その開発内容についても、明治神宮は承認しているはずです。
高層ビルが建つことになった経緯についても、調べると、東京2020オリンピック開催が決まり、そのために、都側で、神宮外苑エリアの土地用途の変更が行われ、高層建築も可能になったらしい。
開発事業者からすれば、法的に認められた範囲を最大限生かした計画を立てようとするのは当然で、その中で、緑地面積は増やしながらも、公園維持のための収入を得るために、高層ビルを建てるアイデアも、あながち間違いとまでは言えません。
だから、いくら、ビル風だとか、植木の保存だとか、細かな環境的な問題などを指摘しても、住民側が求めるような全面的な計画見直しに進展するはずがありません。
もし、住民が、現在計画中ではない「明治神宮外苑」を残したければ、向かい合う先は、地主であり、事業責任を負うべき「明治神宮」なのではないでしょうか。
明治神宮から開発を請け負って設計をしただけの開発事業者がまるで悪者であるかのような、現状の報道には、大いに疑問を感じざるを得ません。
もちろん、それ以前の話として、今の報道では、反対住民の声しか取り上げていないので、反対ではない住民がどれだけいて、反対住民は、全住民のどのぐらいの割合なのかも、さっぱり分かりません。
もし、反対住民と言っている人が、特定政党と結びついた人だけなのか、そうではなく、一般の認識としても広がっているのかも、明らかにして欲しいところです。
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